こちらは2019年3月に開催されたグループ展『妄想制服委員会』への出展作品です。2018年11月に行われた『妄想美少女研究所』の出展作品に制服少女が多かったことから、制服の魅力を掘り下げる目的で企画されたスピンオフ展です。
この企画を知った時にまず思ったのは、「地味な女の子を描きたい!」ということでした。お化粧気なく、流行りのヘアスタイルなどせず、制服の着方も何ならちょっとダサいくらいな。それでも、内側から光輝くようなオーラを放つ美少女。
色々な人を思い浮かべながら描きましたが、そのうちのひとりは実在する昔のクラスメイトでした。学校のほとんどの女子が制服のスカート丈を短くして着用する中、買ったままのふくらはぎ丈のスカートに長めの白ソックスで3年間を過ごした、色白でお人形のような顔立ちの静かな女の子。
実は、彼女が話してくれたある思い出話が未だに忘れられずにいます。何でも小学生の頃に、同級生の男の子達が嫌がらせでみみずを投げつけてきたことがあるのだとか。しかし彼女は無言でそのみみずを拾い、きゅっと豆結びにして彼らに投げ返したのだそうです。男の子達はおののいて逃げ去ったとのこと。
それを聞いた時、「おしとやかな彼女が!」と初めはびっくりしたものの、そういう動じない強さも分かる気がするなあと妙に納得し、すっかり彼女のファンになりました。
彼女のように可憐さと芯の強さとを併せ持つ制服少女が描けたでしょうか?
さて、展示作品の他にも告知用として制服イラストをたくさん描きました。これらのご紹介は次回のブログに続きます。